お茶の水女子大学に周郷博先生という有名な教育学者がおられました。その著書の一つに「母と子の詩集」というのがあります。時間を見つけては読んでいますが、その中でペーシェント・ストロングさんの詩「子供たち」に出会いました。素敵な詩ですので、ご紹介します。
「子供たち」
子供のつぶらな眼に涙を沸かす前に、考えてみなさい。
晴れ渡った空を曇らせるようなことばを口にする前に、ちょっと立ちどまって考えてみなさい。
子供たちはこの悩みのおおい人の世に、自分から好んで生まれて来たのではありません。
ーだから、悲しみや悩みや争いから、できるだけ彼らを守ってやりなさい。
子供たちはもてなしや金目のおもちゃよりも、愛情が必要です
ー愛と理解が、幸福な家庭とまじり気のないよろこびが・・・。
にっこり笑いかける顔、思いやりのある声、平和とハーモニーがー
幼い人びとに、生きていくよろこびと自信を与えます。
お金では買えないものーをよくわかって大事にすることを教えなさいーひろびろとした世界、大地や海や空の美しさを。未来というものを心に浮かべてみると、子供たちのために私たちは身がひきしまります。
こどもたちは、大人が考えているよりも、より物事をわかっています。日常の経験が教えてくれます。どんな小さなこどもでも、大人は真剣に相対峙する必要があると考えます。うわの空でうんうんと聞いたり、スマホを操作しながら返事をしていては、もったいないです。なにせ相手は、半分は神様の領域に生きていますから。常に畏敬の念をもって接することがとても大切だと思います。(園長記)