園長閑話②

こども園の夏行事の際、私の額からは、汗が噴き出ていました。ちょうど2歳児のクラスに用事があり、しゃがみこんで仕事をしていたら、2歳児の男の子が私に近寄ってきて、何かもぞもぞズボンのポケットを探っていました。と、小さなポケットティシュを取り出し、そこから1枚を丁寧に取り、私に差しだしました。そして汗を指さし「汗を拭け」という仕草をしました。私は、それをいただき額の汗をぬぐい、その子に「ありがとうA君!」というや心から抱きしめました。私はただただ感激をし、その子がとても素晴らしく成長していることを感じました。その子の心持に平伏したのでした。小さい子どもたちは、半分は神の領域、半分は人間の領域にあると思っています。子どもたちに畏敬の念をもって接しています。そして子どもたちに接しるときは、子どもとしてではなく人間として接するよう自分に言い聞かせています。「こどもだからいい加減でいいだろう、とか、まだよく分かっていないから」とか思いがちです。でも、恐るべく子どもたちは、大人が考えている以上に物事がよく分かっています。ほとばしる感性に生きています。ますます尊敬の念を禁じ得ないのです。(園長記)

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